HOME   >  研修旅行/TC訪問   >  アミティー、回復と学びのTC

アミティー、回復と学びの治療共同体

アリゾナ州ツーソン郊外のアミティー治療共同体へ

アミティーって何?どうして私を誘うの?出発2週間前に誘われ、、、、アメリカ版ダルク?位の知識で参加しました。

ツアーは6名、アリゾナ州のフェニックス空港から通訳の鈴木ケント美保子さんに案内された楽しいたびでした。

何の予備知識もないというのは、素晴らしいことでした。新しい出逢い、経験、感動。その場その場で見て感じる、 そして通訳を通して理解する。途中から考えることをやめ、ただ感じることに専念しました。


広々とした公園のような施設で和気藹々と集う入寮者達

まず第一印象、これが依存症者の回復施設なの?真っ青な空の下、三々五々自由に老若男女がワイワイガヤガヤ、 ピクニックでも楽しんでいるような光景。色々な色の人たちがいて、このなかに依存症者がいるの?どの人? スタッフはどの人?ぜんぜん分からなーい。(日曜日の家族の面会日でした)。

スタッフの案内で場内見学。広くて明るくていいなー。母子寮もあって、50メートルプールもある。 立派なジムでは体力つくりに汗を流す若者達ーダルクとは大違い、羨ましい!


朝、昼、晩の30分の全体集会の後は、各段階別集会や作業

卒業までの五段階の各ステップのミーティングに一日ずつ参加させてもらった。入寮者と同じプログラムを体験し、 同等に扱われ、発言を促される。役割(施設の仕事)はなかったが、お客様扱いはされなかったのがよかった。

入寮者の話は、悲惨な過去と底突きが多く、胸を締め付けられた。幼児期からの虐待、育児放棄、家出、路上生活、 ギャング、売春、全てが生き残りをかけた戦いの人生の持ち主たち。世代間連鎖のすごさを感じさせられた。アメリカは 個の確立がなされていると信じていたが、その影にひそむ利己主義と弱者の阻害のすさまじさに戦慄を覚えた。


段階別ミーティングは非常に密度の濃い内容

入寮と同時に兄、姉に当たる同室者と共に行動することにより不安を取り除かれ、たった3ヶ月または7ヶ月の 二種類のコースしかないにもかかわらず、自立していけるプログラムが整っている。入寮者が幼少期に失った自尊心や 感情の言語化を一から学んでいく姿は真剣そのものでした。

アミティーという学びの場にあいまいさは無く、教科書やワークブックや指導書の充実には目を見張った。 とはいえ、個人の意志次第で収穫は大きな差が出ると思われた。

しかし、感心したのは、退寮して社会に出たときは、浦島太郎のようにならないように、アメリカと世界の現状や 問題点をしっかり認識させる討論会や勉強会などがとりいれられていた。


スタッフミーティング

このような質の高い共同体の運営の鍵は、スタッフ同士のコミュニケーションのよさにあるのだろう。

治療共同体は医師やカウンセラーや教育者などの専門職スタッフと自らが依存症から回復した回復者スタッフ との対等な協働作業で運営される。毎月行われるスタッフのミーティングに私たちも参加させていただいたが、 経営者から整備スタッフにいたるまで、全てのスタッフが共同体の問題を共有し、時事問題を勉強し、互いの 長所をを評価しあい、自らの成長を目指して努力している真剣さを感じた。


お別れの日、スタッフにご挨拶

アミティーでの体験は私自身にとってもすごく大事な学びとなりました。自分の感情を感じ取り、正直に 言語化して他人に伝えることの大切さ、難しさ、特に親として愛を同表現し伝えるか、これからの私の課題です。

京極明子


治療共同体を考える会フッター